[会社概要]
会社名 |
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代表者 |
沈 健平 |
設立年月日 |
1998年9月 |
資本金 |
1300万円 |
住所 |
〒110東京都台東区台東1-6-4(タカラビル2F) |
株主構成 |
株式会社蝶理コム、役員 |
関連会社 |
上海漢和綱絡有限公司
上海市龍華西路585号華富大厦10B1地図
TEL:021-64695697 FAX:021-34241253
上海ショールーム 上海世貿商城7F N21-N22
TEL:021-6236-2784 FAX:021-3228-3288
大連事務所 大連市黄河路17号寧安大厦9F
TEL:0411-3624250 FAX:0411-3624119
広州事務所 広州市東風西路199号国際金融大厦1236室
TEL:020-83300525 FAX:020-83302316 |
主要銀行 |
UFJ銀行 上野支店 |
主要取引先 |
株式会社ドン・キホーテ、旭化成AGMS株式会社、旭エンジニアリング株式会社、旭化成アミダス株式会社、旭化成株式会社、株式会社蝶理コム、NEC、旭有機材工業株式会社、旭化成ケミカルズ株式会社、旭化成せんい株式会社、旭化成商事サービス株式会社など |
事業内容 |
1. 日中間のネットワーク構築サービス及びインテグレーション
2. 中国現地工場、事務所のネットワーク設計、工事
3. インターネット/イントラネット、ネットワークに関するソフト開発
4. 各種業務アプリケーション、クライアント/サーバシステム開発
5. 中国進出のコンサルティング
6. 旭化成AGMSアパレルCADシステムの中国代理販売
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■沈健平社長インタビュー記事
1.御社の事業内容について教えてください。
私達の事業は大きく分けて二つあります。ひとつはシステム開発、もうひとつは日本の良い商品や技術を中国のマーケットに紹介することです。システム開発というのは主にネットワークの構築ですね。キーワードとしては「インターネット」や「中国」と関連があるものということがあげられます。例えば『リモート検品システム』という商品があるのですが、これはインターネット上で画面を見ながら検品をすることができます。このシステムによって今まで日本から中国の工場へ行かなければなかった検品作業を日本国内で可能にしたのです。
2.以前は旭化成情報システムという会社に勤務されていて、御社のホームページの社長プロフィ−ルによりますと『平凡なサラリーマン生活を過ごしていた』ということですが、その『平凡なサラリーマン』が起業をするにあたってどのようなきっかけがあったのですか?
(笑)そうですね、まず僕にはやりたい事があったのですが、サラリーマンという会社組織の一部ではそれができなかったということが一番大きいと思います。「こんなシステムを作りたい」と思ってもそれが組織の中では簡単にはできないんですね。それから「つまらなかった」ということもあります。毎日同じ作業の繰り返しで進歩があまりなかったんです。これは長期的な視点で考えると大変なことです。システム開発という業界では進歩がない者はすぐ淘汰されてしまいますから。「することがなかった」という理由もありますよ(笑)。あるシステムを開発するのに1ヶ月あるとしたら、僕は1週間で完成することができたんです。じゃあ、残りの3週間はどうする?という感じで(笑)
3.結局、社長はその時間に何をなさっていたのですか(笑)?
本当につまらなかったのでゲームを作ったり、遊びながら自分の好きなプログラムを作ったりしていました(笑)
4.来日前から起業を考えていらっしゃったのですか?
いいえ、日本に来て旭化成情報システムで働き始めてからです。上海にいたころは合成繊維についての研究をずっとしていました。
5.現在もネットワークの構築という分野でお仕事をされていますが、初めからその分野で起業をしたいという思いがあったのですか?
僕の最も大きな強みとして、日本と中国の両方を知っているということがあげられます。その強みを生かしたビジネスと考えると、ネットワーク構築はとても魅力的な仕事ですね。
6.起業するにあたってどのような不安がありましたか?
僕の国籍は中国なので日本の起業家の方と違うところがたくさんあったんです。例えばビザが必要だったり、2人以上の従業員を雇わなくてはならなかったりという条件です。当然ですが、人を雇うということになればお給料を払わなくてはなりませんから儲けなければいけません。そのプレッシャーは大きかったですね。
7.起業してからの苦労というのはどのようなものがありましたか?
やはり人が少ないという事です。システムの設計もプログラムも現場での責任も、と大きな会社ではそれぞれの部署に分かれているような仕事もすべて自分でやらなければいけませんから。
8.そういった苦労の中で日本と中国との違いを感じることはありましたか?
そうですね。社員の会社に対しての忠誠心というものが日本と中国では大きく異なります。僕の会社の最初の社員は日本人だったのですが、一般的に日本人は会社に対してある程度の安定を求めているように思います。中国は違って会社に入ることを次の段階へのステップと考えているんです。ですから会社側も社員とは巣立っていくものという前提で雇っています。これはアメリカに似ているかもしれませんね。学歴や年齢は関係ないので同じ時期に入社した2人の給料の差が5倍ということもあります。
8.日本とはずいぶん違うんですね。その最初の社員の方というのはどうやって集めたのですか?以前の会社の同僚の方ですか?
いえ違います。旭化成の人はなかなか会社を辞めないんです(笑)みんな友人の紹介であったり、人から人への紹介で知り合いました。これからどんなことをしたいのかという考え方に共感してくれた人達ですね。
9.今後、御社はどのような方向を目指していきたいと考えていますか?
やはり中国のビジネスですね。日本と中国をつなぐ仕事と言ってもいいです。僕は日本にいるのでビジネスでも技術面にしても中国の10年後の姿がみえるんですよ。これは僕が今まで日本で実際に経験をしたから自信を持って言えることですね。その強みを生かして日本の良い製品や技術を中国に伝える事をこれからもやっていきたいと思います。日本の製造業の技術は素晴らしいですから。
10.社長は上海にも会社をお持ちですが、今後大きくしていきたいと考えるのはやはり上海の方ですか?
どちらかと今ここではっきり申し上げることは難しいですが、可能性があるのは確実に上海ですね。例えば「5年後に1000人規模の会社を作りたい」と言った時に、それが日本ならこれはまるで夢みたいな話に聞こえるかもしれません。しかし中国の場合はそうではないんです。そんなにメチャメチャな話ではない(笑)目の前にイメージすることができるんです。実際に僕の周りの友達でも、そういう人はいますからね。そんな事例は中国ではいくらでもありますよ。それが中国の現実ですね。チャンスがあるんです。
11.社長がお考えになる「経営者に必要なもの」を3つあげてください。
まずは「人脈」です。僕がこの中日ネットワークを立ち上げることができたのは、中国にそういう人脈があったからです。それから「自分のビジョンを持つ」こと。その上で自分の得意なこと、自分のできないこと、これらをはっきり知る必要があります。夢物語ではなく現実的で自分ができるものですよ(笑)
。最後は「ビジネスセンス」でしょうか。ひとつの商品に対してパッとその先が見えたり、面白いと感じたり、儲かると思ったりということですね。これらはすべて経験から生まれるものです。「直感」とも言えるかもしれませんね。
12.ある日突然、社長の今まで築いてこられた地位・人脈をすべて失ってしまいました。残っているのは手元にある100万円とそれまでに培った知恵のみ。そして、3年以内にその100万円を1億円にしなければなりません。沈社長ならその3年間をどのように過ごしますか?
そうですね。おそらく僕ならその100万円を使って新しい商品を開発してお金を増やそうとするでしょうね。どんな商品かと言われればそれはいくらでも思いつくと思いますよ。今までだってそうしてきたのですから。
13.その活動の場所は日本と中国どちらだと思いますか?
…それは日本だと思いますよ。たしかに中国には日本よりもビジネスのチャンスがありますが、僕には日本に家族がいますからね(笑)
14.最後にこれから起業を目指す学生に対してメッセージをお願いします。
おそらく安定志向の方が多いと思います。大きな会社に入りたいと思ったりすることです。僕個人としてはそれでもいいと思いますよ。学校を卒業していきなり会社を立ち上げようとすると失敗する可能性が高いと思います。より確実性を求めるのであれば、一度他の会社に入って技術力や人脈を増やし、起業に対する知識を蓄積する必要があると思います。会社をつくることはそんなに甘いことではないですよ。例えば従業員を雇えばその人に給料を払わなければいけません。責任というものがでてきますからね。ホリエモンさんのような人は5本指に入るくらいの特別な人ですよ(笑)成功するより失敗する場合の方が多いと思います。
ただ、何をするにしても目標がなければ意味がないですからね。会社に入って一生懸命会社の為に働いている中で起業をするのは大変勇気のいることです。だから学生のうちから、そして会社に入っても、働く中でその勇気を蓄積しておく必要がありますね。
15.起業を考えるのであれば中国を勧めますか?
はい。逆がいいと思いますよ。中国人であれば日本で会社をつくる、日本人であれば中国で会社をつくる。なぜなら両方知っていることがものすごい武器になるんです。両方の人脈もできますしね。私がその見本です(笑)